黒猫の額:ペットロス日記

息子は18歳7か月で虹の橋を渡りました

1年前の7月、愛猫に扁平上皮癌が見つかった④

自宅で療養したものの

 昨年の7月23日は、習い始めたボイストレーニングの先生が主宰する会で公演が予定されていた。初心者の私も、当初は「出ましょう!」と誘われていたがそれは無理な話。「せめて応援に観に行きます」と言っていたが、愛する息子クロスケが瀕死となっては当然ながら叶わなかった。出演者の皆さんは浴衣姿で、美声を披露したそうだ。

 息子にはかかりつけ獣医で出してもらったa/d缶を伸ばしたリキッドをシリンジで3本(1本あたり20ccぐらいだったか?)与えた。だしカップのスープも飲んでくれた。だが固形物は食べられない。翌24日も息子はa/d缶リキッドをシリンジ6本飲み、ミルクも少し飲んだ。おしっこは自力でトイレに立ち、日に2回ずつ。なんて偉いんだ。誇り高いんだ。

 この24日には、往診専門の獣医に初めて連絡を取った。今後、家での療養となったらお世話になるかもしれない。話では、来ていただくたびに2~3万円の出費になるが、息子の命には代えられない。自分の保険を崩して費用に充てようと思った。

 ペット保険には息子は入っていなかった。生まれてすぐに猫白血病ウィルスに感染しているとわかって治療、めでたく寛解したが、保険加入はそれで難しくなってしまったのではなかったか…そんな気がする。その後も、胃潰瘍と、吸収病巣の手術も息子は受けたが、急場の出費は家族の保険を崩してしのいだ。

 「下手すると、年がら年中病気自慢の私よりも、一番医療費がかかっているよね。そこら辺のブランド猫さんよりもトータルの額では高いよね」と、息子には言っていた。

 家での2日間、息子はケージ1階に置いた、暑くなる前にと買って用意してあったヒンヤリふかふかベッドでぐったり。いつもはケージの床に座布団を置いてタオルを何枚か敷くだけだったから、それでは闘病にはつらかっただろう。おじいちゃん猫だから体を楽に、とちゃんとしたベッドを買っておいてよかった!と、少し前の自分の判断を褒めた。

 25日昼、獣医へ。採血検査の結果、貧血は進んでいた。a/d缶を少しでも食べてくれているから…と良い方向に考えようとしていたが、甘かった。現実には、

 ・赤血球数(RBC、単位は10の4乗/ul)は15日から、781.0➡779.0➡560.0➡470.0

 ・ヘモグロビン(HGB)も15日以降、10.5g/dl➡10.2➡7.5➡6.2

 ・ヘマトクリット(HCT)も、33.0%➡32.8➡23.3➡19.9

…と、確実にまずい状態へ。自宅での療養では改善は見込めないので、入院させ、輸血もしてもらう方向で考えてもらうことになった。

 頼りはあきらめない態度を堅持してくれているS先生だった。安楽死を勧めるK先生はS先生よりも先輩らしいが、負けないでほしいと強く思った。